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世界でいちばん美しいフィールドを創る理由
 スポーツ先進国では、国民全体がスポーツから利益を享受できる環境が構築されており、多世代が多種目のスポーツを手軽に楽しみ・親しむことができます。例えばドイツに代表されるヨーロッパの地域では、住民が自主的にクラブを運営し、老若男女があらゆるレベルでスポーツを楽しんでいます。また、アメリカでは、法の保証のもと老若男女であらゆるレベルでスポーツを楽しんでいます。この両国のGDPは既にわが国を上回っています。
 カナダでは、気候変動によるスケート競技人口の低下を鑑み、同国内の野外リンクのモニタリング調査を既に実施しています。さらに、シアトルにあるClimate Pledge Arena (クライメット・プレッジ・アリーナ:Climate Pledge とは気候変動対策に関する誓約の意)では、地元アマゾン社が持続可能な社会への貢献に向けたスチュワードシップ(社会課題解決に向けた投資)活動をこのアリーナで地元プロスポーツチームと共同で展開しています。このようにスポーツ先進国では、スポーツが社会生活を牽引しています。では、果たしてわが国は、スポーツ先進国と言えるのでしょうか?
 わが国では、Jリーグに代表されるように
スポーツによる地域活性化が取り沙汰されているものの、チームは親会社の企業理論による運営であり、欧米のスポーツ環境のような文化・経済循環を促すフランチャイズ機能を果たしているとは言い難いのです。昨今、プロスポーツとするチームは都心に乱立し、子供たちの取合い合戦に明け暮れています。その多くの環境では、壁とネットで囲まれた人工芝の敷地内で下を向きながら無言でボールを追う現状にこの国の教育への危惧と将来が危ぶまれているのではないでしょうか。この国に必要なのは単に「チーム」ではありません。「土台」となるフィールドを含めた総体的な社会環境です。
 また、地球温暖化の流れは既に目に見える形で押し寄せています。氷都と称される釧路においても、屋外アイスリンクの凍結が約1 か月遅れて、また解凍も約1 か月早まっていると言います。この環境下において、これまで活況を呈していたウィンタースポーツの競技人口は低下を辿り、さらには街の活気が薄れることで地元産業や経済活動への影響も危惧されます。
 私たちに必要なのは、自然と融合した私たちが主体的に集えるフィー
ルドなのです。それが「「世界でいちばん美しい」フィールドであればとても素晴らしいと思いませんか?


If you build it, they will come 
 1989年に公開されたアメリカ映画「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ地DYERSVILLE(アイオワ州ダイヤーズビル)は、今もこの映画で使用されたフィールドがそのまま保存され、毎年5万人以上の観光客が訪れて約650億円の経済効果をもたらしています。世界中からの親善試合やイベントの申し込みに応じるため、ゴースト・プレイヤーも結成されたり、現役の盛りを過ぎた野球選手やリトルリーグのコーチたちも集まっています。そして、メジャーリーグベースボール機構(MLB)は2021年、このフィールドでニューヨーク・ヤンキース対シカゴ・ホワイトソックスのレギュラーゲームを開催して、約2万人がこの地に訪れて1試合で約9億円の経済効果をもたらしました。さらに2022年には、シンシナティ・レッズ対シカゴ・カブス戦を開催して約15億円の経済効果をもらいました。アイオワ州にはMLBチームのフランチャイズチームは存在していません。しかし、そんな町にもメジャーリーグベースボールがあることを証明し、この町の人々の誇りを醸成しているのです。

スポーツ振興論の限界
 
日本代表戦に明け暮れるメディアと競技団体。ワールドカップには応援に行くが、地元チームには関心がないのでしょうか?地上波で唯一視聴率が見込める代表戦にメディアは毎年のように空騒ぎをさせているのではないでしょうか? このオリンピック開催国、WBC世界ーの国のスポーツは単なる経済発展と波及の手段だったのでしょうか? これらはスポーツ先進国として掲げた政策が反映されていたのでしょうか? 都会では”禁止”と”ネット”に囲まれた公園、施錠されたフェンスに囲まれたフィールド。フィールドが土で回りが芝(雑草)のサッカー場はスポーツ先進国とは逆なのです。すでにGDPは4位に後退したこの国はスポーツ後進国と言えるのでしょうか。
 私たちは子供たちを「世界でいちばん美しいフィールド」で思う存分、一年を通じてスポーツを楽しんで欲しいと心から思っています。そんな環境がに日本の「てしかが」にあるのです。さあ、私たちと一緒に世界でいちばん美しいフィールドを創りませんか?


世界でいちばん美しいフィールド創りのロードマップ
 アメリカプロスポーツリーグやチームの機能は単に勝敗だけに止まらず社会課題解決に向けて地元行政やNPO法人と推進しています。そもそもそのリーグ自体も非営利組織によって運営されています。ヨーロッパ各国のプロスポーツチームも非営利組織であり、その地域になくてはならないソーシャル・エンタープライズとして成立しています。
 一方、わが国では親会社の資本に経営を委ねて地域を軽視する動きが横行しつつあります。既にJリーグチームのサポーターからもそんなチームに対して異を唱えてはじめています。2024年シーズンのJ1リーグは、”東京”を冠とするチームが3チームとなり今後もその数は今後も増えるのでしょうか? しかし、その都会で子供たちが集う環境は、土や人工芝を金網で囲まれ、日が暮れると鍵を閉められて使用できなくなります。この子供たちを広い天然芝のフィールドでのびのびとスポーツで楽しんで欲しいと心から望んでいます。そんな環境をこの国に、この北海道で私たちと創りませんか。

















世界でいちばん美しいフィールドとまちホテルによる経済循環構造のメカニズム
 社会学者のエリック・クリネンバーグは、「オープンな社会と民主主義の未来は、私たちの文化的な価値観だけではなく、社会インフラつまり私たちの交流の形や暮らしの質を左右する物理的な場によって決まる」と述べています。そんなシンボリックな社会インフラが「世界でいちばん美しい」のであれば、私たちのプライドとアイデンティティは高まり、人も集まるのではないでしょうか。映画「フィールド・オブ・ドリームス」によってアメリカアイオワ州の田舎町でそれが証明されました。
 私たちは、てしかが町内にある文化センター内の野球場を手づくり「世界でいちばん美しい」ベースボールフィールドとソフトボールフィールドとフットボールフィールドを、冬には自然環境をそのまま活かしたナチュラル・リュージュ・コースの整備を進めて公共インフラとして多くの人々が気軽に集えるスポーツファシリティの完成を目指します。これらは単に競技的目的ではありません。町民のコミュニティの場としてシンボリックかつ経済循環に向けたハブとして機能していきます。スポーツと環境課題解決に向けたイベントやメッセージを発信することで「てしかが」への誇り・愛着の醸成による地域活性化を促進していきます。
 このフィールドは、この映画のその後の使用用途のように、地元住民はもとより多くのビジター訪問を促すとともに、この活動に賛同する個人やパートナー企業を募りながら、てしかがの社会生活への還元を目指すものである。ご興味のある方はお気軽にお知らせください。

 

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特定非営利活動法人Field of Dreams Project てしかがのトリプルミッション

スポーツ文化の発展

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地域経済の発展のために

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地球環境のために

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